レンタルドレスでプリンセス気分
友だちWのモトカレは、突拍子もないことをいうことで有名だった。
彼は「オレさあ、小さいころは空を飛んでいたんだよね」と突然いいだす。
Wはその話をたびたびきかされたが、飛んだ時の洋服や時間などのディテールが、ビミョーに違っていたという。
彼には自分がウソをついている感覚はなく、困ったことに怖いくらい本気なのだ。
深い愛をもって「ああ、彼は不思議ちゃんなのね」と思えばまあ許せないことはない。
たまには彼と話をあわせてPーターパンとTンカーベルのように空中デートを楽しむのもロマンチック。
だがほんもののウソつきは困る。
何度もウソをつかれると、相手に不信感を抱くのは当然のこと。
信じられなくなったら、彼に対する愛はもうすでに終わっている。
借金癖はもういうまでもない。
輝かしい未来への投資のためならともかく、ギャンブルやブランドものを買うための借金は論外。
こういう男は人生にも計画性がなく、もし結婚したら一生を棒にふることになる。
こういったクセほど怖いものはない。
これらのクセが少しでも見え隠れしたら、早めに手を切るのが賢明である。
みみっちい金銭感覚も矯正しにくい「最近、セコイ男多いですよね」前述したイケメン大好き女Aが強烈な話をしはじめた。
男女数人でホームパーティーを開いた時のこと。
宅配ピザを頼み、お酒も入ってパーティーも絶好調になったころ、ピザの代金を立て替えた男が突然「各自、なんピース食ったか申請して」といいだした。
彼がつづけて「え1つと、オレは2枚しか食ってないから……」といったのをきき、はじめてAは「食べたピザの数で代金を精算」しようとしているのだと悟った。
3枚食べたAは618円を支払い、とっととその場を立ち去ったという。
セコイ男の話はいろいろきくが、ひさびさの大ヒットでかなり笑った。
Aのいうように、セコイ男はすごい勢いで繁殖している。
男友だちと食事をして店を出る時、レシートをサッとつかむのはたいがい私。
男友だちのほうはというと、後からノコノコやってきて「いくら払えばいい?」とささやく。
払おうとするそぶりをみせる男ならまだいい。
最近は「ごちそうさま」といい、サッサと店を出ていくやからもいる。
その男の背中は「この女は稼いでるんだから、おごってもらって当然」と語っている。
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